◆2016.11.27(日) 

「原崎沼でカモを楽しむ」天童市

今回は鳥女会スペシャルと銘打ち、山形県支部の通常探鳥会の中で初めての「女性限定」として実施しました。(リーダー:細谷千鶴子  副:高橋ゆう 参加者計11名)

 

「女性限定」っていったい…。

世の中、最近は女性の方が優遇されてる感がありませんか?

忘年会のシーズンですが女子会メニューとか、街コンでは女子の参加費の方がだんぜん安かったり、都心では通勤電車に女性限定車両とか。

逆差別というご意見もありましょうが、鳥女で集うのも一興かと、女子で良かった!と言っていただける探鳥会をとのミッションで舞台は天童市の原崎沼。

本日の参加者は9名の女子(女性記者1名)に2名の女子会男子(カメラマン1名)、さらに2名の男子参観者(取材対応の事務局長と別件の記者さん)という顔ぶれ。

 

カモですよ。冬になるとオスは必死で着飾って色とりどりなのに、メスは1年を通してひたすら地味目な…。なぜオスは着飾るのか。ひとえにメスに選んでもらうため。そう選択権はメスにあるんです。

そんな話をしながら、沼に群れるカモを観察。猟の解禁後は水面が見えないほどの群れが見られたのに、最近は近くの水辺に分散しているのか、かなり少なめ。それでも沼の奥に群れるマガモに混じって、ヒドリガモホシハジロを見つけ、望遠鏡でその羽色を確認。シックなオカヨシガモやスリムなオナガガモも。初めはみんな同じカモにしか見えなかったのが、識別のポイントをつかんで「ああ、ほんと、違う~!」との歓声があがります。手前の松の木の下でひっそり泳ぐオオバンや、土手の上を飛ぶセグロセキレイキセキレイハクセキレイ、土手の下の農耕地でスズメの群れ、モズノスリムクドリも確認。

 

30分ほどの定点観察の後、沼を一周する道を歩くことに。

葉の落ちた林でまず出迎えくれたのはエナガの群れ。

遠くでツグミジョウビタキの声がして、秋深し。

沼の奥に、昔カモ猟の網を仕掛けた斜面が残っていました。

往時のカモ猟の光景を想像しながら水面をみると、ヨシガモ発見。初心者の方もナポレオンハットと胸の繊細な模様を楽しむ余裕がでてきました。

 

沼をほぼ1周したところの東屋で女子会恒例ティータイム。

冷えた体に熱いお茶。甘いお菓子。おまけにミヤマホオジロがレモンイエローの顔を見せてくれたり、ヤマガラシジュウカラホオジロ、カシラダカが東屋の周りでちらちら動いて、とても贅沢なひとときを過ごしました。

みんなでは確認できませんでしたが、ハイタカが飛んだり、アカゲラベニマシコの声もしたと。外来種のガビチョウが県境を越えてついに山形の、ここ原崎沼に現れ、今朝も鳴いていた話など、鳥談義に花が咲き。

そのまま東屋で「とりあわせ」の後、本日のサプライズ!

フェルト動物作家のAさんが今日のために作ってくれた「ことり」たち。

丸いブローチになっています。ひとつとして同じものがない!どれもかわいい!ということで、じゃんけん勝ち抜けによる「ことり」の争奪戦ですっかり体も熱くなり、そのまま解散。

 

解散後、カモならぬ名物「とりそば」を食べに、近くの産直のお店に寄りました。

取材に来ていた地元紙の記者さんとカメラマンもご一緒で、第2弾の取材も。新年元旦号の特集記事の取材だったそうです。

来年は「とり年」!

 

他に確認した鳥:カルガモコガモカイツブリハシブトガラスハシボソガラスカワラヒワ、ヒヨドリ



◆2016.9.24(土) 

「シギ・チドリにどっぷり」宮城県

山形県ではなかなかたくさんのシギ・チドリに出会えないので、お隣の宮城県に出かけて行きました。

(リーダー:高橋ゆ、山形市1名、県外1名)

 

鳥女会の諜報部員(情報収集担当)が極秘レア情報を入手!

「宮城県にコアオアシシギの群れ出現。オグロシギもいるもよう。別のエリアにはメダイチドリ情報も」…これはもう、行かないわけにはいかない。

 急な企画でもあり、参加者は3名。実家に遊びに来ていたゲストも含めて、その日朝から、霞城公園での探鳥会を楽しんだあと、車を飛ばして県境を越える。

 

出現場所は冬にクロガモを見に行った時にホッキ飯を食べたお店の裏の調整田んぼとのこと。

裏の田んぼ…といっても一面の田んぼなんですが。しかも広い。遠くにたたずむアオサギしか鳥影なし。

こういう時はまず人を探す。

あ、向こうの道に鳥見てる方が。

車を回して近寄っていいものかためらっていると、もう一台、するすると。車から降りて何やら指さしている。望遠鏡も出てきた。よし、行こう。と、田んぼ道を精いっぱいのさりげなさで静かに移動。カルガモコガモしかいないと思っていたら、先に見ていた方たちから、田んぼの向こうの奥に潜むヒバリシギウズラシギを教えてもらう。

そしてその隣の田んぼには…なんと夢のような光景が。コアオアシシギの群れ!(18羽)

そしてなんと目の前にオグロシギが2羽、必死に採餌中。人間なんて気にしてられないという風情。渡りの途中、エネルギー補充しないとね。金属足環が見えたけど判読不能。どこから来たのかな。頭上をカモメの類が飛ぶけれど、識別してる暇はない。ダイサギコサギも目の端っこで確認するだけ。

何かに驚いてコガモが羽音も高く一斉に飛び立つと、つられてシギたちも飛んでしまった…ああ!と思ったらすぐ隣の田んぼに降りてくれたのでそそっと移動。

カモたちに交じってまた採餌。落ち着いて観察するとキンクロハジロハシビロガモもいました。まだみんなエクリプスの微妙な羽色。

 

名残惜しいけど、夕方までにもう一か所攻めておきたいと、移動。

河口近くの造成地。地図上のポイントに辿りつこうと川沿いにうろうろ。中州にカルガモの間でエリマキシギ1羽確認。

ようやくこの辺りかと検討をつけたのは、ダンプがバンバン通る横の盛土の間の水たまり。

こういうとこに結構いたりするんだよなと目を凝らすと、いました!小さいのがちょこちょこ動いてる。あ、あれは可愛いトウネン!そしてこっちに向かってくるのは…めだいか??

あ、脚になんかついてる。青と白のフラッグだ!トウネンもついてる!カメラのモニターで拡大して数字まで読み取れました!

もうこれは、樺太を越えてきた、ロシアの…と大興奮。

世界は広いなあ。ロマンだなあ。

 

後日、山科鳥類研究所にリーダーが確認したところ、メダイと思ったのはコチドリの幼鳥で、トウネン共々、鳥の海で数日前にバンディングされたものと判明。

…世界は、狭い…でも、ロマンはある!!

小さな体で海を渡るシギやチドリたちにはいつだって胸キュンです。

 

他に確認した鳥:キジバト、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ



◆2016.7.29(金) 

「カイツブリはヒナも抱卵する?!」 天童市

暑いけど、見たい!…ということで朝7時に沼のほとりに集合

(リーダー:高橋ゆ、山形市2名)

 

暑い夏、山野を歩き回るには(体力的に)危険すぎるかと、しばらくご無沙汰していた鳥女会。身体は集まらなくとも、SNSなどで各隊員からまめな鳥情報が集まって来ていました。

天童市N沼をフィールドにしている隊員からはカイツブリの巣が2つ、まだ繁殖中とのこと。

「背中乗りヒナがみられる?」と隊員数名がそれぞれに沼へ。

即日SNSに集まった情報を突き合わせてみたら、巣は3つあることが判明。

各巣にはそれぞれ東の巣:卵→西の巣:ちびヒナ→北の巣:大きめヒナが。

本日は3人の目で確認するべく、それぞれの巣をじっくり観察。

と、北の巣に卵発見!ええー、また産んじゃったのお??とみていたら、大きめヒナが1羽、巣の中へ。そのまま卵の上へ。ヒナの抱卵???

 

辺りは飛び立つカルガモや魚を捕るアオサギの居るいつもの平和な風景。

ヒナの抱卵は大事件ではないのでしょうか?

 



◆2016.3.6(日) 

「海鳥に会いに行こう☆庄内編」 鶴岡市大山 上池、下池、加茂・由良海岸周辺

山形にだって海はある!と今度は一路西へ。

(隊長:簗川、山形市2名・天童市1名・米沢市1名・鶴岡市1名)

 

月山越えの国道で、改めて雪の少ないことを実感。

強風を覚悟して行ったのに、思いのほか暖かい中での鳥見となりました。

 

上池ではカモたちがお出迎え。背後から朝の光がさして、マガモの頭がきれいな緑に輝いて。その中にヨシガモのナポレオンヘッドを確認。ミコアイサオナガガモの胸の白さもまぶしいほど。白さでは私でしょうとダイサギが隅っこで魚狙い。と、アオサギに漁場を奪われて。

本日は地元から新メンバーが参加。自己紹介に続いて、探鳥会の基本をレクチャー。楽しく安全に鳥を見るための注意点を、具体例を挙げて話してもらいました。

水面を見ながらも、頭上の空や背後の林にも目を配り、なかなか忙しい。オオタカのペアが通り過ぎ、対岸の木にはミサゴが。ここでレクチャー2・猛禽の見分け方~尾が丸いか四角いか。閉じたオオタカの尾の先が丸く凸になっている…うーむ。

「う~、う~」と低音の声に反応した隊長が「トラフズクだなっす」と、周囲の杉の木をチェック。皆でそっと探すも姿は確認できず。再び水面に目を戻すと、マルガモくんが。普通のマガモの♀となかよく泳いでいる。「あの夫婦の子供たちはなんと呼べばいいの?」マカガモ?カマガモ?ママルガモ??

下池に移動。堤防に出る前に樹上にたたずむオオタカ発見。地元メンバーによれば「定位置のオオタカ」だそうです。

カルガモ、マガモ、オナガガモの群れの中にトモエガモ…望遠鏡で見ても…遠い。けど、頭が黄色く見えた、バッテンみたいな模様が見えたと、各々確認。カモたちは人の歩く堤防からは距離を置いているのに、オオバンたちはなぜか寄ってくる。間近で見るとただの黒ではない、微妙な色合いの羽をまとっていることが判明。

そして、なんとオジロワシが対岸の木に。老鳥だろうとのこと。まさに威厳たっぷり。

背後の木立にオオタカがもう一羽飛んできて、鋭い声を上げながら交尾した模様。春なんですねえ。ハヤブサが飛び、トビが飛んで、最後はオジロワシが飛んでくれました。悠々と飛んでいくその姿に、こんな大きな鳥が普通に生きていけるだけの自然が身近にもっと増えてくれることを祈らずにはいられませんでした。

 

お昼は地元メンバーおすすめのラーメン屋さんへ。太縮れ麺の魚介系醤油ラーメン、おいしかった!

 

いよいよ海へ。加茂の港でウミネコオオセグロカモメワシカモメ。カモメの識別、前回は尾羽の黒帯と嘴の赤黒斑点の有無と足の色がポイントと習ったけれど、幼鳥と成鳥、幼鳥も1年目2年目3年目で尾羽の帯も嘴の色も変わってくるというではないですか。「そんなのあり~?」とお手上げの隊員に混じって「なんか燃えてきた」隊員も。

 

海沿いを移動してウミウヒメウコガモを観察。暖かく風も穏やかなので沖へいってしまったのか、冬の海鳥たちは確認できず。でも、イソヒヨドリウミアイサに会えたので満足!道路わきの斜面でミソサザイの声も。清流沿いに少し上るとカワガラスヤマセミが姿を見せてくれました。

 

 そのほかの観察種

カンムリカイツブリ、カイツブリ、ヤマガラ、ヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ハクセキレイ、モズ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、コハクチョウ、ノスリ、カワウ



◆2016.2.11(祝・木) 

「海鳥に会いに行こう☆宮城編」 宮城県蒲生、鳥の海

今回はお隣の宮城県へ(隊長:簗川、山形市2名・天童市1名・米沢市2名)

 

今年は雪が少ないといっても、山野に出れば歩き回るには危険なくらいは積雪が。

楽して鳥見がモットーの鳥女会としましては、この際雪のないところで、しかも海の鳥を見に行こう!ということで車2台に分乗して出発。その前に、ルートを確認中、ドライバー担当が

「あ、しまった!ほっき飯の店、調べてくるの忘れた!」そう、本日のコースに鳥の海が含まれている理由は「ほっき飯」…あくまでもついでですが。あくまでも。

「大丈夫ですよ、鳥の海行くとそこらじゅうに『ほっき飯』ののぼりが立ってますから」鳥の海経験者の隊員が余裕でうなづく。皆の頭の中ははためく『ほっき飯』でいっぱい…いやいや、海一面のクロガモでいっぱいです。

峠を越えればもうからっからに乾いた晴天の宮城。「わあ、雪がない~」

 

まずは蒲生から。海岸の手前の工場裏の空き地を車でぐるぐる。スズメヒヨドリカワラヒワ。目が慣れてくると枯草の間で採餌中の小鳥類があっちにもこっちにも。ツグミも多い。目の前にヒバリが。頬の赤味もはっきり確認(2号車)。

海岸へ向かう途中でハシビロガモのぐるぐる採餌を観察。カルガモオナガガモマガモに混じりカイツブリミコアイサ♀、オオバンハジロカイツブリ。周りの藪にはホオジロオオジュリンジョウビタキ(1号車)、キジ

車を降りて海岸へ。さすがに風が強い。でも「海だ、海だ」とはやる気持ちで足取りも軽く堤防の上へ。いました。久々に目にするカモメユリカモメウミネコオオセグロカモメ。遠いけどアカエリカイツブリカンムリカイツブリ、ウミウ。海だな~と感動していると、すぐ足もとに小さな鳥影…ハマシギだけど?あ、片足がない!

丁度、調査に来ていた宮城県支部長さんたちが、ここでずっと観察されている個体と教えてくれました。群れからはぐれて、干潟でひとり懸命に餌をとっている姿に、そっとエールを。ミユビシギシロチドリも間近で観察。

 

さあ、いよいよ鳥の海へ。お時間も丁度良い頃合いで。

のぼり立ってます…が店の前、行列してます。とりあえず港を覗いてみたら…ハジロカイツブリ100±の群れ!遠足だ~!しかも夏羽になってる気の早い個体も2羽。

「あれは目立ちたがりの生徒なんだね。『ほーら、見ろ、見ろ』って息巻いてる感じ」

「うん、周りの冬羽の子たちが『なんだよ~お前』とか『お、なんだこいつ』って感じでみてるよね」などと盛り上がりながら観察することしばし。…と、背後の住宅地に食べ処らしき構えの建物が。「あそこにほっき飯ある?」気が付けば皆で双眼鏡をその店に向けて観察中。結局、最初に行列していた店で昼食タイム。さあ、ほっき飯!と思いきや、盛りだくさんの海鮮メニューに目が奪われ、迷うこと迷うこと。簗川隊長が「あれほど『ほっき飯』って騒いっだのに…んだがら鳥の海さ来たのんねかよ」…いえいえ、あくまでもついでですって。とにかく無事ほっき飯を食していよいよ鳥の海へ。

ほっき飯屋の駐車場でハヤブサを観察。復興工事中で重機がたくさん入っているので、それを目印にがれきの上にとまっているハヤブサの位置を確認。

鳥の海も復興工事中で奥までは入れず、遠くから突堤に並んで羽を休めているダイシャクシギアオサギカモメカワウ、イソヒヨドリを観察。穏やかな水面にはウミアイサホシハジロスズガモヒドリガモ。食事中のミサゴを見て、そろそろ海岸に移動しようかと声をかけていたら、望遠鏡をのぞいていたE隊員が悲鳴を上げ、そのまま悶絶。座り込んでしまいました。何事?…ホオジロガモのイナバウアーディスプレイをついに目撃したのがその理由。そうよね、ずっと言ってましたもんね、冬の海ガモの話が出るたびに「あれが見られたら死んでもいい」って。ああ、涙ぐんでる~。

熱い感動を胸に、海岸へ移動。いました、クロガモ1,000±の群れ!…でも遠い。肉眼では無理。双眼鏡でもつらい。望遠鏡で心の目も使って、波間に浮かぶ黒い点を見る。と、隊長が叫ぶ。「びろきん!」群れの中に1羽だけいたそうな。水面で羽ばたいたとき、翼の裏に白いところが見えたのだそうな、ビロードキンクロ。もう、心眼の域。

そこへ波打ち際にハマシギ200±が現れ、しばしの間群舞を披露。砂浜におりたそうだったけど、祝日ということで結構そぞろ歩く人がいて、あきらめて奥のテトラポットの上へ。休んでいるヒドリガモの間にきゅうきゅうにつまって降り立った様子をしばし観察。

 

夢中で見ている間に午後も遅くなり、日のあるうちにと慌てて帰り支度。

りっぱな温泉施設を名残惜しげに振り返りながら鳥の海をあとに、山形へ。

 

そのほかの観察種

ハクチョウの一種、ノスリチョウゲンボウ♀、トビオカヨシガモコガモキジバトハシブトガラスハシボソガラスドバト



 ◆2016.1.5(火) 

「鳥始め☆アメリカヒドリ~かも?かも?」 天童市

2016年は2015年にやり残したB沼ウォッチングから…ということで年末に挫折した年長者2人が集合(山形市2名)

 

「カモはねえ、あんまり好きじゃないのよ、よくわかんないし」というT隊員にアメリカヒドリガモとヒドリガモの違いを体感してもらうのが一番の目的。例年ならば沼凍結でほとんど鳥はいなくなるB沼も、今年は水面が広く、カモ御一行様がわんさか逗留中。対岸では梅が咲いてました。ヒヨドリが早くもつまみ食い。

 

カルガモマガモコガモオナガガモ。これはOK。ヨシガモのナポレオンヘッドも。ヒドリガモも結構数入ってる。「あの黒いのは?」見るとオオバン。山形ではここ数年でよく見かけるようになった。「頭白いね。ヒドリも白かったよね」うーん、ヒドリのは白というか黄色というか。問題は1羽だけ来てる情報のアメリカヒドリ。いるかなあと望遠鏡で右対岸の堤防付近を探索。頭の色をチェックしていくけど、大半が頭を翼の下につっこんで寝てる状態。むむむ…。と、数少ない泳ぐヒドリガモの後ろに白い頭のが。緑も見える。「いたーーー」

 

「ほらほら、ヒドリの後ろに、頭が白と緑のが…」望遠鏡で確認してもらう。「うん、いたいた」と図鑑も確認。「これこれ、なるほど白くて緑ね」とここでTさんお得意の疑問。「なんであのアメリカヒトリ、1人でいるの?」何故と言われましても~。

 

図鑑で見ると全然似て無いヒドリとアメリカヒドリ。でも、望遠鏡で探してて気が付いた。頭と嘴のラインがそっくりなのよね。動いてる時の角度というかシルエットが。やっぱり見た目違うけどかなり近い親戚関係?そうこうしているうちにTさんが「あのアメリカシロヒトリ、メスはいないの?」「さあ」「やっぱりヒトリなんだ」どうやら、頭のシロイ、ヒトリもんのカモということでアメリカシロヒトリガモと命名。よろしいんじゃないでしょうか。

 

で、次のポイントO浄水センターの池へ、アメリカヒドリとヒドリのハイブリッドを見つけに。その前に冷えた体を温めないと。天童道の駅でトイレ休憩しながら「鍋焼きうどんだね」とお店を物色。さっき図鑑でカモを調べてた時とは比べ物にならない熱心さとスピードで「近くのうどん屋」を検索。大ぶりの鉄なべに入った辛みそ煮込みを注文。お餅入~。

 

お腹も満足し、ぽかぽかしたところでいざ、ハイブリッド探しに、と意気込んでみたものの、道路際の小さな池。車を停める場所もない。道路を行ったり来たりして覗いていたらばっと飛ばれてしまう。ようやく停めて池の端っこから観察。飛んだ一部が戻ってきた。カルガモコガモ、そしてヒドリガモ。「変なの、変なの」とつぶやきながら探すことしばらく。キンクロハジロの雌とおぼしき「変なの」はいたけど、ヒドリの変なのは見当たらず。「わかんないねえ、ひょっとして、メスのハイブリッド?」「それは、無理!絶対無理!」

 

あきらめて、解散前に正月2日にハクチョウの飛来してた山形市内のたんぼに行って、オオハクチョウかコハクチョウか確認することに。さらに途中、ハギマシコのポイントにも寄り、2年越しの淡い期待をつなぐことに。どちらも鳥影なく(途中ノスリチョウゲンボウ確認)、冷えた心を近くのY温泉で癒して帰りました。